描きたいときに描きたいように絵を描きます。
二足歩行を始めて両手が自由になったら、もうペンを握ってお絵かき開始です✎
始めは殴り書きのような線を、
そして徐々に〇へ。
遊びに集中するようになると、
その〇はピタッと閉じた〇になっていきます。
その後、
〇から手や足が生え、
目が現れます。
これが、頭足人👣
かわいいでしょ~♡
この時期にだけしか描かない、とっても貴重な絵なんですよ♪
保育の世界でも知らない人がけっこう多い頭足人。
実はこの頭足人、
絵を教えられた子は描かないんです。
もう少し言うと、
子どもは本来、「絵を描いて」とせがみません。
「絵を描いて」という子は、過去に大人が絵を描いてみせた経験を持っている子です。
実は、大人が絵を描いて見せるというのは子どもの創造性を奪う重大な罪なのです。
子どもの感性で描くことにストップをかけてしまう行為なんです。
子どもが見ている世界は大人の見えている世界とは全く違います。
だから、そこに大人の描いた絵を魅せるということは大人の感性の押し付けです。
当然、塗り絵なんかも同じですよね。
子どもが自分の感性で豊かに表現しようとするとき、
お手本や枠は要らないんです。
記号化された人の姿やお花の形は、
文字の早期教育と相まって子どものクリエイティビティを奪っていきます。
のびやかに、思いのままに筆を走らせて
表現する喜びに満たされた子どもは、
やがて、その表現手法が言語へと移行していきます。
豊かな言葉で自分を表現する喜びに満たされた子どもは、
そののちに、それを書いて残したいと文字を習得していきます。
それはまるで、
古代の人間たちが壁画に絵を残し、
やがて言葉を獲得する中で文字という共通の記号を編み出していったかのように、
子どもの成長の中に歴史を見ることができるのです。
残念なことに、
幼児教育の世界でも絵を教え、文字を教えることが主流となっています。
さくらさくらんぼ実践では就学まで文字を習う必要はないと考えています。
今のご時世、それは大変に難しいこととは思います。
でも、
文字も絵を記号化したものだと考えたら、学ぶのは遅くてもいいと思いませんか?
お子さんに大切にしてもらいたい力は何でしょう?
早く文字を書いてくれることですか?
豊かな言葉で表現できる創造性ですか?
兄ちゃは就学まで文字を学んでいませんでした。
でも、連休前には全ての文字を読めるようになったし、
夏休み前にはひらがなもカタカナも不自由なく書けるようになりました。
そして2年生を控えた今、
彼は漢字交じりのセリフを書き込んでマンガを描くことに夢中です。
言葉と戯れることが楽しくてたまらない様子で、ひたすら本を読み、話し、書いています。
ほんの一瞬の遅れを気にすることで失うものの大きさを改めて感じています。
当たり前のことすぎて疑問すら抱かないようなことがたくさんあります。
だから、ちょっとだけよそ見をしてみてください。
今までの当たり前がひっくり返るようなことが同じ数だけあるんです。
子どもの学習に寄り道が推奨されるようになってきましたが、
子育ても時に寄り道が必要ですね。
子どものありのままを見ることが難しい時代なのだと感じます。
でも、
ありのままでいいって受け止められると、子育てがうんと楽になるんですよ。
🌸おまけ🌸
この絵の発達はさくらさくらんぼ特有のものかと思ったら、
万国共通のようでした。
専門家で分かりやすく書かれている本がありますので、
ご紹介しますね。
これを読むと、子どもの絵が何を伝えているかがよく分かりますよ📖
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