【教育】【子育て】子どもに寄り添えなかった結果、起こったことは…

先日、こんな記事を書きました。


新しい環境に入った子どもたちは、

いろいろな形で愛情の確認作業をするから

受けとめてあげてね~♡



そんなお話でした。



それが分かったのは、私が子育てを始めてから。

子どもの背景まで見ることができなかった新人時代、

私は大きな、大きな失敗をしでかしたんです。


そう・・・

お試し行動に気がつかずに・・・



その年度は、例年に比べて入学時から色々とトラブルの多い学年を

受け持つことになったんです。

旧担任からの申し送りでも、ネガティブ情報満載😷


 ケンカ、喫煙、免許不正取得、他校侵入…

まぁ色々ありますわな(;´∀`)


で、一言、

「最初から引き締めていかないと甘くみられるよ、特に女性は」


今ならパワハラ、セクハラみたいですけど、

本当にチカラわざで押さえないと、みたいなところがあったからの一言。


その頃、私は全然気づいていませんでした、

彼らがどれだけ傷ついて生きてきたかということを。



だから、新年度早々、とにかく「抑える」指導全開。

 男子から甘く見られないように、

 女だからって見くびられないように、

口調も荒く、強く、いちぶの隙もないように・・・


のっけから対立モードです。


新年度の個人面談でも、挨拶早々

「去年みたいなままやっていったら学校いられなくなっちゃうよ」

なんて、心配するふりした脅し文句。。。



教員黒歴史です・・・😱😱😱



時には話が分かりそうな子を呼んで、

「こんなこと繰り返してたらもったいないよ。

  あなたは本当はちゃんとできる力を持ってるんだから」

なんて言ってみたけど、コントロール欲丸出しなのは伝わっちゃうよね。

全然、心に響かず…

 

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1か月後には…

クラスは荒れ放題、


朝きれいに掃除をしておいた教室が、

お昼休みが終わるころには至るところゴミだらけ、


優しい先生の授業中は

休み時間よりうるさくて先生の声なんて聞こえない、


帰りの掃除はお当番さんも残らない、、、



授業には複数の先生が入って制止するようにしたり、

校内巡回で外に出た子を連れ戻したり、


あれこれ学年でも手は尽くしたけど、

打つ手打つ手、焼け石に水・・・



私は夏休みに入るまでに3回声が出なくなって、

2学期には胃痛とじんましんが出るありさま😷




そんな中で救いだったのは、

彼らが唯一心を開いて話ができる先生が学年にいてくれたこと。


本気で彼らをかわいいと思って、

本気で卒業してほしいと願っていて、

本気で彼らに向き合ってた。


彼らがここまでになる経緯を理解して、

彼らがこんな風にしか自分を表現できないつらさを感じて、

彼らが自分を語るまで根気強く待ち続けていた。




ドラマみたいに、

それで彼らの問題行動がなくなってクラスが落ち着くなんてことはなかったけど、


少なくとも、表面に現われている問題行動に対して力づくで迫る担任より

その先生に心を寄せて、素の自分を出せていたことが彼らを支えていたのは明らかで。



2年後、全員が無事に卒業式を迎えた時、

彼らが真っ先にあいさつに向かったのはその先生のところだった。




私は、本当にチカラ不足で、自分を守ることに精いっぱいで、

自分の威信のために彼らを抑えつけていた。



どっちを向いて指導するの?



その後、ずっと私が常に問い続けてきたこと。


私が教員をする限り、

私は生徒に顔を向けて生きていく。


その子が抱えている日常を丸ごと受け止めて向き合う。



そう思わされた学年だった。



教師にタラレバはあってはならないから、

もしあの学年を、あのクラスを…と思うことはしないけれど、

あの学年、あのクラスを持たせてもらったからこそ言える。


子どもたちは誰もが、自分を本気で理解してくれる人を求めている。



いつからでも遅くはない。


親でも、

教師でも、

誰でも、


子どもに関わる大人であれば、否、子どもに関わる人であればだれでも、

1人の子にどれだけ本気を向けられるか。

その子の気持ちにどれだけ寄り添っていけるか。


それが何より大切なことなんだなぁ。



今からでも間に合うよ、

この後出会うあの子に、全力で向き合ってみてね。




本気で子どもに向き合う

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村田 あゆみ

Shiny Edu代表

高校教師として3000人を超える高校生を育ててきた経験から、思考力×発信力+共感力を伸ばす勇気づけコミュニケーションと、10年後の子供の姿をイメージした子育てをお伝えしています