いや~今日も暑かったですね~☀
霞が関の照り返しも、夕方だというのにきつかったです。
この写真だけで、どこへ行ったか分かる方はかなりの国会通ですね😏
こんばんは🌛
自然育児と自由な学びで輝く瞳を育てる家庭教育プロポーザー、Shiny Edu代表の村田あゆみです✨
(このキャッチもまもなく変更♬ 6/1、NEWプログラムと共に新生キャッチもお披露目です♡)
この立派なビルは衆議院議員会館♬
初めて行きました。
ついでに、議員会館の通行証(笑)。
お上りさん状態です(;'∀')
いやいや、本来の目的はフォーラム参加ですよ~ん。
ニッポン教育応援団が主催する第3回シンポジウム。
テーマは、
「今、学校で何が起きているのか
~教育財源の必要性を考えよう~」
学校のリアルは外にはなかなか伝わっていかないもの。
それを、現場の先生方に語っていただくことで共有し、なぜ教育財源が必要なのかを追求していきました。
現場代表の先生方、OECD東京所長、経済界代表、教育に関わる研究者、教育支援活動に携わる方と多岐にわたる分野の皆さんのリレートークで、会は進められました。
♯♯現場の先生から♯♯
現場は本当に忙しい。
週27コマ/30コマの授業を持っている先生もいらっしゃって、空き時間がほとんどない。
事務処理、部活指導、生徒会…と仕事はいくらでもある。
生徒の貧困化は見えないところで進んでいる。
しかし、その層の子どもたちも機会さえあれば伸びる可能性をもっている。
学校はその機会を提供する場である。
公立学校教諭 今村ひとみ氏
筑波大学付属坂戸高校教諭 熊谷優一氏
教員の勤務時間は、8時~16時30分。そのうち休憩時間は15時30分~16時15分。
この異常さにお気づきですか?
退勤時刻の15分前までが休憩時間なんですよ。
中学校には給食指導がありますから、昼食時は勤務時間に入るんですね。
そして、帰りのHRが終わるのが15時30分です。そこから休憩が取れると思いますか??
下校指導、部活指導、放課後学習指導…休憩なんて実質0です。
月70時間の時間外労働は、教員の自発的活動とみなされていて、公立の教員であれば一律12,000円/月が支給されています。時給換算したら170円ですよ。
千代田区立麹町中学校 校長 工藤勇一氏
♯♯経済同友会からの提言♯♯
子どもの6人に1人が貧困。数にすると約300万人。そのうち生活保護受給者は30万人強。
行政のサポートが及んでいるとはいいがたい。
シングル世帯だけでなく両親共低所得家庭まで視野に入れて考える必要がある。
OECD調査でもこの数字はworst30に入る。
就学前教育・高校教育の義務化・無償化が急務。
それによる経済効果も大きい。
約3兆円の予算があれば、支援は可能。
若年層に負担を先送りするのではなく、高齢者支援から若年層支援への移行、雇用保険からの移行によって財源を補完すれば、実施は可能である。
経済同友会 JFEホールディングス相談役 馬場 一氏
♯♯OECD統計から見えてくるもの♯♯
PISAの結果を見ると、科学2位をはじめ、読解や数学もトップレベルを維持している。
一方で、自己肯定感や向上心・意欲を表す数値は低い。
学校の施設、人員に関する数値も、
・クラス人数 中学で、 日本33名/1学級 OECD平均24名/1学級
・勤務時間 日本1,891時間 OECD平均1,585時間
うち、授業に充てる時間 日本 742時間 OECD平均 776時間
・国から教育機関への支援 日本 4.5% OECD平均 5.2%
うち、私費(家庭負担) 28%
・18~20歳の貧困率 日本 20% OECD平均 14%
OECD東京センター所長 村上由美子氏
♯♯研究者の方から♯♯
東大生はミスコンと国民的クイズ番組のために看板を背負っているようなもの。これが最高学府かと嘆きたくなる。
子どもは社会の共通資産。
入試は、パソコンやスマホを持ち込みOKにして知識を問うのではなく思考力、論理力を問うものへ帰ればよい。
文科省が頭が固いのは「役人」になりたい人が入省しているから。本気で改革するなら、優秀な人材は全員文科省に入るようにしたらどうか。
部活でつながる就職活動や、塾を廃止して教育の平等化を図ってはどうか。
教育は人を財産とせよ。材料ではない。人財であって人材ではない。
東京大学客員教授 竹内 洋氏
貧困世帯が注目されているが、実は下位40%の世帯への世帯が教育の成長の阻害要因となっている。
格差が小さくなればGDP成長率は上がるのだが、それを根拠に子どもに投資するという政治家の発想は子どもを金儲けの道具にしか思っていない。
子どもへの投資は、生活という大きなスキームの中でとらえる課題であって、経済に依拠するにはあまりに貧弱な状態なのが今の日本の現状。
そして、子どもへの投資に関心を寄せる人が少ないのも現実である。
だから、全ての人に等しく生活保障を行なうことで、格差是正に努めるのが一番の近道であり王道。
運・不運で人生が決まらない社会を実現していきましょう。
慶応大学教授 井出英策氏
♯♯学外の学びの場提供者から♯♯
貧困世帯の子どもたちへの同情ではなく、一人ひとりに備わった能力を引き出すというマインドで関わっていくことが重要。
そうした子どもたちは、個で抱える課題以前に周辺環境の課題も多いのでソーシャルワーク的な関わりをもって、環境を整えている。親の相談に乗ることも多い。
学力支援だけではその子の自立は導ききれないので、非認知能力へのアプローチも図りつつ総合的な改善を目指す。
NPO法人Learning for All 李炯植氏
「この子たちは親からも地域からも愛されていない。学校が頑張らなければ、子どもの将来が決まってしまう」
困窮家庭の多い地域の小学校の校長先生の言葉が、貧困世帯の子どもたちの状況を端的に表している。
NPO法人Teach For Japan 白田直也氏
教員多忙化解消にかかる調査や不登校等々、文科省から下りてくる事務手続きが多忙化の大きな要因になっている。現場の実態を把握するための調査が本末転倒になっていることを知って欲しい。
保護者や地域に学校の現状を理解してもらって、歩み寄ってもらうことが一番の改善策なのでは。
そして、教員自身が出来ないことは出来ないと教委や文科省、保護者に対して言えるようになること。
教員は自分の仕事に酔いしれるのではなく、家庭を犠牲にして働くことがおかしいと気づいてください。
コヂカラ・ニッポン代表 川島高之氏
********トークリレーはここまで********
各人の持ち時間が5分程度と大変短かったので、概要を聞いている感は否めませんでした。
それでも、現場の先生方の声、サイドで子どもたちを支える方々のお話は力強く、時に胸に迫るものがありました。
教員の多忙化については、現場を知らない人たちに伝えることの難しさを改めて感じました。
例えば、
週27コマの授業を持つ
教員が聞いたらあり得ない数字です。
月曜から金曜の6時間授業のうち27コマなら3コマ空きがあるでしょ?
一般の方にとっては、そんな印象ではないかと思うのです。
私の場合、週22コマは激務でした。
これは授業+会議も含めた数字です。
担任をしていれば朝・夕のHRがあります。
顧問を持っていれば放課後の部活指導があります。
生徒会の委員会指導、保護者への連絡、小テスト作成、採点、
シーズンになれば入試問題作成、学校説明会準備…
突発的な事故が起こればその対応、報告書作成…
さて、
肝心の授業準備はどこに入るのでしょうか??
後半、「先生は仕事に酔いしれていないで家庭を大事にしなさい」というお話がありました。
できるもんならしとるわいっ(# ゚Д゚)
ICT導入が本格的に進んでいるのはまだまだごく一部の学校だけです。
ビッグデータの活用によって小テストの作問や採点を任せられるようになるのはいつのことでしょう。
最低限と思っても次から次へと仕事が積み重なっていくのが、
今の職員室の現実なのです。
OECD調査でも明らかになっているように、
他国に比して勤務時間は300時間も多いのに、授業にかかる時間は30時間も少ない。
これが日本の先生たちの実態です。
しかも、ここには部活指導などの課外活動は含まれません。
今村先生からは、「調査に部活指導や補習のような本来の業務以外のものは記載しないよう上から指導される」と驚愕の方向もありました。
そんな中で、お勉強は出来ても自己肯定感の低い日本の子どもたちが育っているんですよ。
少子化を選挙の票取りのツールにするのではなく、日本の未来を明るくするためのターニングポイントとして政財界と教育界が力を合わせていく。
井出先生のお話は、ご自身の生い立ちが今の仕事につながっているというとても心に響くお話でした。
教育基本法でも、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地によって、教育上差別されないと規定しています。
どのような環境にあっても、そして今日で言えば義務教育過程の公立学校に不適応だったとしても、
どの子も等しく教育を受ける権利を行使することが出来るように、
私たち一人ひとりが草の根で活動し、声を上げていくことが大切なのです。
そんな思いを抱いた夕べでした。
お待たせしております!
新プログラム、いよいよ完成間近!!
アドラーも教育も潜在意識も読書会も盛り込んだ、 全部入りALLinONEのNEW講座✨
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