【教育】教諭の1週間の勤務時間(2017年4月):時事ドットコム

こんにちは☀
Shiny Edu代表の村田あゆみです✨


先ほどYahoo!ニュースの速報が流れてきました。


中学教諭の勤務時間が週60時間を超え、過労死防止法ラインに達しているとの内容でした。


最近、ブラック化する学校の勤務実態が明らかになってきています。



自分自身を振り返ってみても、


朝7時過ぎに出勤して、20時退勤(セキュリティ上20時で出なくちゃいけなかったからで仕事が終わったわけではない)が当たり前。

行事があったり大会引率とかってなると、さらに勤務時間は伸びるわけです。



あのね、

怖いのは何かって言うと、


教員は、この状態を当たり前だと思っているってことなんです。



周りの先生たちも朝早くから遅くまでいる。

自分が学生だった時も、先生はいつだって学校にいた。 

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学校の先生は朝早くから夜遅くまで学校にいるものだ


そんな誤った常識がまかり通っているのが職員室なんですね。



ところで、

そうした報道があるたびに世論の中から聞こえてくるのは、

「ブラックな企業はほかにもあるよ」

「そんなに忙しいなら外注すればいいじゃない」

っていう市民の声。



外側だけ見てたら、その通りかもしれません。



12時間労働どころか、20時間労働、終電で帰れない、連続出勤日数が数カ月、

なんていうお勤めの方もいらっしゃいますから。


上には上がいる



なんて、こんなところで競っても仕方ないですが、大変なお仕事比べをしたらきりがないですね。



ただ、一人の人間に託す業務量と幅の広さをちょっとだけ考えてみてください。


小・中とは少し違うけれど、私の高校勤務時代の業務内容です。


・国語の授業:現代文(特進と普通クラス)、古典(特進と国際)、小論指導(高3受験生)放課後講習(受験対応と補習)、会議

・入試作問

・生徒指導:いわゆる風紀指導や生活指導、クラス生徒の面談

・ホームルール活動:ショートHR、委員会始動、班長会議、清掃活動、学級通信発行

・部活指導:実技指導、事務処理、外部折衝、会議

・行事準備

・保護者対応:欠席生徒家庭への電話連絡、面談、書類作成

・学内分掌

・下校指導

・週番記録



このほとんどが一日の中に盛り込まれているわけです。


☆むらあゆちゃんの教員時代のとある一日☆

7時出勤。

学年行事のお便りを作って、13クラス分印刷

クラスの配布だなにセットするまで40分。

それから今日の授業プリント3種類を印刷に回して、

日直と朝HRの準備。

そして朝礼。

今日は朝礼がギリギリまであったから、ダッシュで4階分の階段を上ってHRへ。

(教員って基本エレベーター使わないですから。。。何十階分の階段昇降をしてるんだか)

再び2階の職員室に戻って授業準備を手に、今度は4階へ。

戻ってきた途端に保護者からの電話連絡が入って空き時間に採点しようと思っていた小テストを横目に見ながら30分拘束され、

結局そのまま次の授業へ行き、

職員室に戻ろうと思ったら廊下で生徒に呼び止められて軽く面談をしたから、そのまま次の授業。

そのクラスで使うプリントが職員室にあるから授業中にダッシュで取りに戻って、

お昼休み前半は委員会始動、後半は校内巡視、

午後は会議ともう一つ授業。

帰りのHRと清掃を終えたら、着替えて部活指導に出たけど、

17時に保護者と三者面談だからもう一度着替えて面談して、

再び着替えて19時まで部活指導

そういえば朝からトイレ行ってなかった…と気づく19時半。。。

今日の小テストの採点と明日のプリント作成どうしよう…

あ、入試問題の校正期日もあったけど…

それより期末試験のたたき台作って、担当者会議しなくちゃ。

うわっもう20時だわ💦



あ~、ホントこんな生活を毎日していたわけですよ。


それでも、生徒はかわいいし、保護者は温かい方ばかりだったし、

仕事はやりがいある。




…けど、

人間には限界ってものがあるし、1年中絶好調のコンディションでいられるわけでもない。


こんな多様性に富んだ業務を毎日やっていたら、疲弊していきますよ。



で、

太字にした部分っていうのは比較的外注しやすいところでもあるし、IT化によって改善できる部分でもあります。

それだけでも今よりはるかに時間削減になりますよね。


それでも、

小テストや定期考査の問題作成は授業担当者が担う方が、生徒の実態に即した内容になるんじゃないかとか、

部活指導での生徒の様子を担任と共有することで多角的な生徒指導ができるだろうとか、

心の中でもやっとするものはありますよ。


そういうモヤモヤとのバランスを取りながらもIT化は進むんでしょうかね~。



書き出しながら思うのは、

成長過程の子どもとその親が相手なゆえに、外注の難しい業務が結構あるっていうこと。


そして、

教員自身のマインドが効率的な労働や時間短縮の足枷になっている部分があるっていうこと。



何より、

そうした状況を世間や保護者が知らな過ぎるということ。



誰もが足を踏み入れ、過ごした経験のあるはずの場所なのに、

その内情はビックリするほど知られていないですよね。



だから、実際をもっと発信していけばよいのだよね。



…って思うけど、

現役の先生がプライベートの場で業務に関することに言及するのは最大級のタブーだったりするし。



本当にジレンマの大きい問題です。




なんか結論のない文章でごめんなさい。

でも、これで少しでも先生たちがどんな仕事をしているのか察してもらえたら嬉しいです。


小学校の先生なんて、空き時間がない上に中休みもお昼休みも子どもたちと一緒に過ごしてますからね。

もう本当に尊敬しちゃいますよ。




…ちょこっとおまけだけど、


新任の頃、ベテランの先生に言われた一言。


「この仕事に就くと友だちなくすよ😭」


なくしはしなかったけど、

誘われた飲み会はほとんど行けませんでしたね。。。

だって間に合わないし、突発事案が発生してドタキャンばかりだし。。。



それでも、先生の仕事は好きだけどね。


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村田 あゆみ

Shiny Edu代表

高校教師として3000人を超える高校生を育ててきた経験から、思考力×発信力+共感力を伸ばす勇気づけコミュニケーションと、10年後の子供の姿をイメージした子育てをお伝えしています